怪物庭園1
遅ればせながら 修了制作の写真を公開します。
詳しくは展覧会記事で今後紹介する予定です。
展示情報も近々、お知らせしますのでしばしお待ち頂ければと思います。
怪物庭園 黄泉比良坂のキメラ



黄泉比良坂のキメラは国を越え、地域を越え人間の本能に刷り込まれた暗闇に潜むものから感じる不安を、キャンバス上の空間に投影して作り出した虚像である。
描いた人物はあらゆる時代あらゆる言語あらゆる図像の合成生物(キメラ)であり、彼らは生きていなければ死んでもいないし、性別も無ければ具体的な名前や物語をそれらは持ち併せていない。
これらの人物達は皆一概に無表情であり何処か青白く、身体のあるべき場所にパーツがないこともあれば、角や翼など人間には存在しないはずのパーツが付いていることもある。彼らの姿は常に安定せずに「神秘的で不可解なもの」として画面に描かれているが、一方で私自身はそれらを描いている過程でその不安定さや欠損している部分に愛着を持つことが多い。彼らは、私が生きていく中で感じている不安や愛などのあらゆる思いが合成されて誕生したキメラでもある。
(修士論文より)
2014年1月
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